2019年10月6日日曜日

ピークディストリクトへの旅9 シェフィールド散策&帰国

帰国がいよいよ明日に迫った。
シェフィールドを満喫するために、この日は朝から市街地散策へ。

朝食にエッグベネディクトを食べたかったが、
お目当てのカフェが閉店していた。

しかたなく、別のカフェでイングリッシュ・ブレックファスト。
やっぱりうまいなー

目玉焼きの右側にある黒く丸い食べ物はブラック・プディングという、血液を材料として加えたソーセージ。
血の匂いがする食べ物は大嫌いなのだが、このブラック・プディングは臭みがなく、とても美味しかった。

食後は、シェフィールド植物園を再訪したり、博物館周辺の公園を散策した。


ひと休みするために、有名クライマーも訪れると噂の人気のカフェへ。
良い雰囲気。コーヒーおいしい

めっちゃ美味い!

会計時にレジ横に並んでいたブラウニーを思わずゲット。
外はサクッ、中はとろけるようで、めっちゃ美味いぞ!

その後、シェフィールド大学(The University of Sheffield)でTシャツなど記念品を購入。
キャンパス内は学生たちで活気づいていた。
シェフィールド大学

その後、中心街でお土産を探し歩いた。
夕方のおやつを求め、またまたカフェへ。
メニューにエッグベネディクトがあったので、思わず注文。
オシャレな雰囲気

中もオシャレ。人気店らしく混み合っていた。

初めてのエッグベネディクト。想像以上に美味くて感動!

カフェラテもなんとなくオシャレでおいしい。
催眠術にでもかかっているんじゃないかと不安になるほど、なんでも美味しい。

夕飯はコーヘイさんたちとパブへ。
お腹が空いていなかったけど、イギリス最後のディナーということで、定番料理のソーセージ&マッシュを注文。
そして想像をはるかに超える大盛・・・。
グリーンピースだけでもお茶碗一杯分ある。
絶対に食べれないと思いつつも、食べてみると美味しくて完食できた。
日本なら3人でシェアするボリューム

そして、いよいよ帰国の日。
コーヘイさんにシェフィールド駅近くまで送ってもらい、初日に訪れたTamper Sellers Wheelでコーヒータイム。
昨夜食べ過ぎたのでお腹は空いてなかったけど、イギリス飯の食べ納めと思い、ソーセージパイを注文。


スパイスが効いたソーセージと、サクサクのパイの相性がすばらしい。
やっぱり予想以上に美味しい。
イギリス飯サイコーだ。


シェフィールドの街はフレンドリーな人が多く、穏やかで、ピークディストリクト至近、クライミング環境も充実している。
本当にすばらしい街だった。

必ずまたシェフィールドを訪れて、しばらく滞在してみよう。
そして次回は、ピークディストリクトでもっとクライミングを楽しめるよう、トレーニングを積んでおこう。

帰りの電車の車窓から、ピークディストリクトの風景を焼き付けるように眺めながら空港へ向かった。


2019年10月2日水曜日

ピークディストリクトへの旅8 Ben MoonさんとMoon Boardへ

この日は早朝に出発して、カフェに向かった。
ずっと食べてみたかったイギリスの代表的料理、
イングリッシュ・ブレックファスト(フル・ブレックファスト)を食べるためだ。

教えてもらったオススメ店、"Made by Jonty"へ。

日曜の朝ということで、近所の人たちが次々と入ってきて、すぐに待ち状態に。
噂どおり人気店のようだ。

そしてついに運ばれてきたイングリッシュ・ブレックファスト。
すごいボリューム。そして、どれも見た目の予想を上回る美味しさ!

食後は、シェフィールド植物園(Sheffield Botanical Gardens)を散策。

広い公園の中に、たくさんの種類の花や植物が植えられており、きれいに整備されている。

UKの博物館・美術館は多くが無料で楽しめるようで、こちらの植物園も無料。
さまざまな人が思い思いに楽しんでいて、良い雰囲気だった。
リス(大きめ)が多い

さらに街中を散策していると、人工ボルダーを発見。
とりあえず登ってしまうよね。

そしてコーヘイさんたちと合流するため、
昨日から開催されているコミュニティのお祭りに向かった。
いくつもの屋台が立ち並び、さまざまな美味しそうな食べ物が売られていた。


コーヘイさんを見つけ近づいていく。
隣には、穏やかそうな白人男性がいた。

『Masaki, this is Ben.』と紹介してくれる。
こちらも自己紹介して握手。

そしてコーヘイさんから『You know him?』と聞かれ、
すぐにBenさんが誰なのか理解した。
自分が知っているイギリス人のBenさんは一人しかいない。
Ben Moonさんだ!

Ben Moonさんを知っているクライマーは多いのではないだろうか。
彼が世界的に有名なのには、3つの理由がある。

1つ目の理由は、クライミングに多大な影響を与えたレジェンドだからだ。

Wikipediaを引用すると、"1980年代後半から1990年代初頭にかけて、ムーンはクライミングパートナーであるジェリーモファットと共に、英国および国際的なスポーツクライミングのレベルを前進させました。"

「雪山大好きっ娘。+」のコチラの記事で、Benさんについての説明を読むことができる。

また、下の動画では、過去の映像・解説とともに、美しいピークディストリクトの中で登る姿を観ることができる。



Benさんが有名な2つ目の理由は、彼のクライミングギア・アパレルブランド「MOON」による知名度だ。
オシャレなウェアに加え、クラッシュパッドなどを見たことがある人も多いと思う。
※参考:エッジアンドソファー公式通販:MOON

3つ目の理由は、Moon Boardのシステムを発明し、普及したことによるものだ。
ムーンボードについての詳しい説明は、こちらの記事がわかりやすい。


というわけで、挨拶した方がBen Moonさんというビッグサプライズ。
しかも、これからBenさんの車で、Benさんのジムに登りに行くというので、同行させていただいた。

Benさんのジムは一般的な商業ジムではなく、会員制のシンプルなトレーニングジム。

中にはMoon Board、ホールド壁、バーベルなどのトレーニング器具のみ。
左の壁で登っているのがMoon氏
自分はコーヘイさんとMoon Boardでセッションしたが、もちろん全然登れない・・・
すぐにパンプしたので、あとはコーヘイさんの登りを応援。

いやホント、クライミング続けておけば良かったよ・・・
帰国したらMoon Boardでトレーニングして強くなろう。

そんなわけで、Benさんに出会い、彼のジムに連れて行ってもらい、Moon Boardを登るという、人生で最もBenさんな一日だった。

2019年9月30日月曜日

ピークディストリクトへの旅7 ボルダリング in ピークディストリクト

ピークディストリクトに来たのだから登らないとね、
ということで、午前中はピークディストリクトへボルダリングに向かった。

今回訪れたのは、シェフィールドから最も近いBurbage North(バーベッジ北)エリアだ。

ちなみにBurbageは、Northエリアの他に、
WestやSouthエリアもあり、とにかく広い。
そして岩ゴロゴロ。

ボルダリングといっても、自分はしばらく登っていなかったので、簡単なラインを登る。
どの課題もけっこうな高さがあるから緊張した。

重い体で必死に岩を登る。
スタンスやフリクションに集中しながら、なんとかトップアウト。
達成感とともに後ろを振り返ると、広く美しい景色に包まれる。

そうだ、岩を登るってこんな気持ちだった。
この瞬間だけは、すべてが肯定されるような気分。
魂が満たされる。

週末なので、クライマーたちが次々と集まり出す。
他にもトレラン、サイクリング、犬との散歩など、この場所を楽しみに来ている人たちで賑わっていた。

早々にパンプしてきたので、こんな地味なスラブ課題にも挑戦。
もちろん楽しい。

クライミングを続けていれば、もっと楽しめただろう。
クライミングを休んでいたことをいつか後悔するだろうと予想していたが、その予想が的中した気分だ。

同時に、クライミングしていなくても、ピークディストリクトに来て本当に良かったとも思った。
『登れないから悔しい』のではなく、またここを訪れて、もっといろんな岩を楽しみたい。
とりあえず帰国したらシューズ買おうと誓った。


午後はシェフィールドに戻り、コミュニティのお祭りへ。

ランチは屋台のインドカレー。
ビリヤニとチキンカレー。容赦なく辛かった。

下の画像は、プレゼントでいただいたポテトチップス、味は"Henderson's relish"。
Henderson's relishとは、シェフィールド名産のウスターソース。
ポテチとっても美味しい。

合気道のデモンストレーションも行われていた。
演者の体格が大きいので投げられたときの音が大きく、なかなかの迫力。


夕飯後、まだ明るかったので散歩に出かけた。
向かったのは、かつて水路として使われていた遊歩道。
昔は、石炭など重い物資を小船に積み、
小船からロープをだして馬にくくりつけ、
川沿いの小径を馬に歩かせて、船の積荷を運搬したらしい。

上の写真は、水車小屋。
シェフィールドでステンレス産業が盛んだった時代、
この水車の動力で砥石を回転させて、刃物を研いでいたようだ。

馴染みのない住宅街も、夕日に照らされているせいか、どこか懐かしい雰囲気。
そんな一日だった。

2019年9月25日水曜日

ピークディストリクトへの旅6 North Wales(ノースウェールズ)へ

この日は、シェフィールドから足を伸ばして、North Wales(ノースウェールズ)を訪れた。

North Wales(ノースウェールズ)とは

ウェールズについて、ほとんど知らなかったので
旅の前に少しおさらいしてみた。

ウェールズは、グレートブリテン島の南西部にある。
イギリスを構成する4つの国の1つだ。
もとは独立国で、いまは連合王国に属している。

イギリス王太子の代々の呼び名である「プリンス・オブ・ウェールズ」は、13世紀にウェールズを制圧したときから引き継がれている。

スレートミュージアムへ

今回訪れたのは、ノースウェールズのリゾート地・ランベリス(Llanberis)周辺。
シェフィールドからは、車で西に3時間ほどの場所だ。
向かう途中の景色がとにかく美しい。
この谷を突き抜ける。

道路には羊があふれているぞ
 見たことのない壮大な景色に、ずっと感嘆していた。

朝焼けに照らされた草原がどこまでも続く

ノースウェールズで最初に向かったのは、スレートミュージアム(National Slate Museum)だ。

スレートとは、石版のような石で、割っていくとベニヤ板のような形状に加工できる。
この周辺の山々は、かつてスレートの一大産地で、世界中に輸出していた。
現在は閉山されており、採掘で削られた壁に数多くのクライミングルートが開拓されている。
スレートミュージアム。駐車場も、建物の外壁もスレート

併設カフェで食べたラム&ミントパイ。もちろんうまい
ちなみにウェールズの標識や看板には、ウェールズ語(Welsh)と英語の二ヶ国語が必ず記載されている。
DWYN Y MYNYDD・・・?

解読不能
ウェールズの公用語だが、キーボードを適当に叩いた文字のようにしか見えない。
ウェールズ語を理解できる人がどれだけいるのだろう?
と思ったら、ウェールズ人全体の20.5%がウェールズ語を話すことができるらしい(2001年:Wikipedia出典)。

スレートの岩場

つづいて向かったのが、スレートの岩場。
コーヘイさんのブログにもあるが、とにかくイチオシスポットらしい。

なぜスレートの岩場がイチオシなのか、いまいちピンときていなかったが、実際に足を踏み入れるとすぐに理解できた。

上の画像は、スレートの山だ。
山全体がスレート、石版で出来ている。
この凄さを言葉で表現しようと試みても、適当な言葉が浮かんでこない。
今まで見たことのない世界だからだ。


この異世界の山から眺める景色もすばらしい。

奥に見える一番高い山がスノードン山

スノードン山には登山鉄道が走っていて、蒸気を上げながら走る列車が遠くから見えた。

山肌。積み上げられた雑誌のよう
スレートの山の姿。画角に収まりきらない。

採掘跡の洞窟通路。RPGの世界に迷い込んだようだ
スレート岩肌の曲線美。なんとなく城ヶ崎の浮山橋エリアにある「ゲルニカ」の岩肌に似ている。

画像を拡大すると登っているクライマーたちが2組ほど見える


廃墟となった作業小屋。もちろんスレートでできている

作業小屋の内壁

削り取られた岩壁に、数多くのクライミングルートが設定されている

山一面を覆うヘザーの花。こちらではまだ咲いていた。

ここでスレートがカットされて、トロッコで麓まで運ばれていたようだ

この巨大な岩壁も多くのルートが開かれている。


途中でランチ。
イギリス飯がなんでも美味いので、せっかくならマズいイギリス飯も味わってみよう、ということで、コーヘイさんおすすめのマズいイギリス飯にトライ。
スーパーなどでよく売られているサンドイッチだ。


食べてみると、雑穀パンはかためでボソボソ。
ボソボソのパンの間にあるのは、脂身などないストイックなパサパサチキン。
そしてスモークで水分が抜けたハム。

めちゃ美味い。
食べごたえがあって、日本のコンビニで売られているふんわりとしたサンドイッチよりも、このボソボソパサパササンドイッチのほうが好みだ。
けっきょく、自分は何を食べても美味いとよろこべるタイプだ。

食べたあと下山開始。
途中、クライマーの姿がちらほら。
画像を拡大すると、真ん中の岩壁を登っているクライマーが見える

テンショーン 

クライマーの方々
スレートの岩場は、とにかく形容しがたい、不思議で壮大な異世界だった。
今回はクライミングしなかったが、最高にすばらしい体験だった。
ただ、次回訪れるときは、スレート壁を登ってみたい。

人生6回分くらいのスレートを見たあと、帰路へ。

途中、スノードン山の麓のボルダーエリアを通り抜けた。
このエリアは、おびただしい数のボルダーや岩壁が、何キロにも渡ってつづいている。
すべての岩の登り切るのに人生3回分くらいかかりそうだ。

興奮しすぎて写真を撮りわすれたので、このエリアのクライミング動画を掲載しておく。

城壁の中の街、Conwy(コンウィ)

夕飯を食べるために、コンウィ(Conwy)に寄った。
コンウィは、13世紀に建てられた城壁の中に街がある城郭都市だ。
DIWEDD🚫

このブログを書きながら知ったのだが、世界遺産だった。

観光名所「グレートブリテン島で一番小さな家」。狭小アパートみたい。反応に困る

そして、イギリス飯を代表する食べ物「フィッシュ&チップス」の有名店で、人生初フィッシュ&チップス。
ボリュームおかしい
フィッシュ(タラの揚げ物)&チップス(フライドポテト)は、どちらも塩をふりかけただけのシンプルな味付け。
ここにモルトビネガーをかけて食べるのがオーソドックスらしい。

淡白な味付けで、味に変化がない上に、
とってもオイリーで、鬼ボリューム・・・
かなりキツかったが、なんとか完食。
残念ながらフィッシュ&チップスは、今回の旅のイギリス飯で、最も相性が合わなかった食べ物だろう。

ちなみに、コーヘイさんはサラッと平らげていた。
彼は週イチで食べたいらしい。

自分は来来世あたりでもう一回食べれれば充分かな。