2020年10月3日~4日の二日間で、岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルというロングトレイルを歩いてきた。
結論から言うと、この岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルはすばらしかった。超おすすめ。
岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルとは?
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岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルとは、安比高原・前森山からスタートして、八幡平(はちまんたい)から三ツ石山までの裏岩手山縦走路というトレイルを通り、岩手山を登り、焼走り登山口へ下山するロングトレイルだ。
このエリアは美しい紅葉が有名で、以前から興味があったので、ぜひこのタイミングで行ってみたかった。
登山口までのアクセス
自宅から680km運転して焼走り登山口駐車場に到着。
焼走り登山口駐車場から安比ゴンドラ乗り場までは、事前に予約した滝沢交通タクシーを利用した。時間はおよそ30分、料金は7000円だった。
1日目
安比ゴンドラは営業日・営業時間が限られているので注意。この日は朝6時からのゴンドラの運転開始にあわせて乗り込んだ。
ゴンドラを降りた所の前森山からロングトレイルがスタート。
しばらく進むと、これから歩く山々が見えてくる。
一番高い山が岩手山 |
茶臼山荘 |
茶臼山荘を越えたあとも雰囲気の良いトレイルが続く。
百名山の八幡平に近づいてくると、思わず足を止めてしまうような素晴らしい景色が続く。
陵雲荘 |
八幡沼 |
八幡平は車でもアクセスできるため、観光客で賑わっていた。
八幡平山頂レストハウスで岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルの記念手ぬぐいを購入。
そこからしばらくアスファルトの道を下り、裏岩手縦走路コースの入り口へ。
すぐにかわいいフォルムの畚岳(もっこだけ)が見える。
畚岳 |
裏岩手縦走路はとても雰囲気の良いトレイルで、歩いていて楽しい。
畚岳の他にも諸桧岳(もろひだけ)や嶮岨森(けんそもり)など、難しい読み方の地名が続く。
心地よいトレイルを楽しみながら歩き、13時頃に大深山荘 避難小屋に到着。ここでお昼ご飯を食べた。
中は広くはないが、新しくてキレイ |
当初の計画ではここで宿泊する予定だったが、まだ時間も早く、体力にも余裕があったので、三ツ石山荘避難小屋まで歩いてみることに。
この辺りから急に霧が出始め、風が強くなってきた。
紅葉の名所、三ツ石山あたりは凄まじい暴風で、歩き進むだけで精一杯。
残念ながら濃霧で景色は全く見えなかった。
暴風に耐えながら進み、なんとか三ツ石山荘避難小屋に到着。この辺りは風が穏やか。
山荘の中には薪ストーブもあった。
この日はここで宿泊。自分の他にもう一人の方が宿泊されていた。
2日目
2日目は6時前に三石山荘を出発。小雨が降って霧が出ている。
大松倉山、犬倉山周辺も雰囲気のよいトレイルだけど、霧が濃く、風が強い。
お花畑エリア周辺の紅葉も色鮮やか。晴れていれば紅葉をもっと見渡せるだろうけど、霧でも充分に満足。
お花畑エリアを過ぎたあたりから、樹林帯の中の急登が始まる。
標高が高くなり、背の高い木々がなくなるにつれて風が強くなり、不動平避難小屋のあたりでは激しい暴風が吹き荒れていた。
この濃霧と暴風の様子だと、岩手山山頂付近ではさらに天候が荒れてくるかもしれない。だが、岩手山の山頂を通らないと下山できない。覚悟を決めて山頂を目指す。
予想通り、岩手山の山頂付近は激しい暴風が吹き荒れて、時には立っていられないほどだった。生きた心地がしない。風が強い時には身をかがめて耐えたり、四つん這いのようになりながら少しずつ前に進んだ。
平笠不動避難小屋への分岐を見つけて下りはじめて、やっと緊張がとけてきた。
平笠不動避難小屋のあたりまで下ると、風も落ち着いていた。
この先は霧も晴れて、眺めもうよくなった。
あとは駆け下りるように一気に下山。
焼走り登山口付近の緑も鮮やかで美しかった。
そしてついに岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルを無事にゴール。
暴風の中を進んできたせいか心身ともに疲れたけど、全体的にすばらしいロングトレイルだった。夏に訪れてもきっと気持ちよいだろう。ぜひまた訪れてみたい、できれば天気の良いタイミングで。
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