クラックボルダー立志伝【小川山1】

2013年8月17日土曜日

■ 小川山 クライミング クラック

前日に瑞牆ではけっこう雨がふったみたいなので、
今回は小川山のクラックボルダー課題を巡ってみようとひとりで向かった。
朝から強い陽射しが照りつけてあいかわらず暑い。

前日入りしてるyoshiさんrubiさんshigeさんnoriさんたちにご挨拶して
さっそくお目当てのクラックボルダー課題に向かう。

まずはアップでクジラ岩近くのホワイト・ブロック岩の『ホワイト・クラック』(7級)。

縦クラックからスタートみたいだけど、
横からカッコよくクラックがつながっているのでトラバースしてスタート。
気持よく登れました。


つづいてクジラ岩のグロバッツスラブ右にある無名クラック(5級)へ。
こちらはジャミング要素なく登れます。

そしてその無名の右にある『ピノキオ』(3級)にトライ。
上部までつづくクラックでトップアウトするハイボール。
上部では落ちれないけど、とてもそそられるラインだ。

フェイスは順調に登れてマントルまでさしかかった。
ハンドジャムをきめようとマントルクラックに手を入れると
中はコケと落葉がつまっていて、オマケに前日に降った雨でビショビショ…
ヌルついてハンドジャムがきめられない。

この高さでこのままツッコめる自信はない。
必死に少しクライムダウンして、けっこうな高さから飛び降りた。
マットの上に落ちたけど、すごい衝撃。
あぶねぇ・・・
秋までにもっと修行して出直すッス。


つづいて親指岩上ボルダーエリアを見学しに向かった。
途中で『小川山レイバック』を見学しながら、急斜面をゼェゼェ登る。
小川山レイバック。カッコイイ

小川山レイバック周辺の岩を左側に回りこむように上がっていくと目的の岩を発見。
静かで雰囲気のよい場所だ。

左右にクラックラインがあって、
左の『親指トムの秘密の冒険』(1級/5.12b)は指が入らない超シンクラック。
親指トムの秘密の冒険

そして右の無名クラックは3級/5.10c。
ハンドサイズのクラックが上部までキレイにつづいてカッコイイ。
とりあえず見るだけ見るだけ。

ためしにハンドジャムしてみると……お、いい感じにきまる。
ここで右手のジャムがきまると……左手はここ、いやもう少し上でジャムか。
するとスタンスはここかな。

・・・

これイケるんじゃね??

いや落ち着けオレ。
さっき『ピノキオ』で怖い思いをしたばかりだぞ。
ラインの右側は下地が悪いし、ひとりだからスポッターはいない。
なにより自分のジャミング技術が信用できない。
やめておこう。

自分を落ち着かせるためにすわってぼんやり岩を眺める。
まあ、もともと見学のつもりでここに来たワケだし…

ん?

ちょっと上に左手ジャムががっつり効きそうなポイントがあるな…
そこにしっかりジャムすれば……上部までいける。
あそこにジャムするためには、右手を逆手にしてあの細いクラックへ…

・・・

これイケるんじゃね??

とりあえずやってみよう。

練習どおりに下部を登り、さっきみたポイントに左手ジャムがしっかりきまった。
次の右手でガバをつかんでマントルを上がると
金峰山荘と廻り目平のすばらしい景色が飛び出てきた。
やっぱりトライしてよかった。

しばらく親指岩上エリアでゴハンを食べたりのんびりしたあと、
水晶スラブ下エリアを巡ってこの日は終了。
またひとつ楽しいクライミングができた一日だった。

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