塩の道ロングトレイル Day4/4 池田町→安曇野→松本市ゴール

2020年9月27日日曜日

トレイル・登山 ロングトレイル 塩の道トレイル

4日目の概要

日時: 2020年9月22日

セクション: 第9セクション:池田町 → 第11セクション:松本市(ゴール)

歩行距離: 27.6km 


塩の道 ルート・地図・マップ



第9/11セクション&第10/11セクション

塩の道ロングトレイルの最終日。

昨晩は疲労がたまっているのにほとんど眠れず、夜明け前から歩き出した。

池田町からスタートして安曇野市に入ると朝日が出始めた。

塩の道 千国街道・旧街道・古道

塩の道 千国街道・旧街道・古道

蕎麦の花と、朝焼けのアルプス。長野を抽象化したような景色だな、と思いながら歩く。

安曇野の景色はいつ見ても、何度見ても素晴らしい。
昔から安曇野が大好きなので、この中を歩けるのが嬉しい。自分が歩いた場所は、どこか「自分の場所」のように感じる。
住宅街の雰囲気、垣根、挨拶した人、田畑。日本のどこにでもあるような風景が、強烈に記憶に残る。
車では何度通っても味わえない感覚だ。

昨日から痛み出した左膝、足の甲やマメはさらに悪化してきた。一旦立ち止まって、再び歩き出すときは痛くてロボットのような動きに…

それでもゴールがあと少しなので、淡々と歩き続ける。


第11/11セクション

豊科駅前の信号通り過ぎ、いよいよ最終セクションへ。車では何度も通ったことがある場所だけど、歩くと安曇野の広さを実感する。

さて、公式マップによると、安曇野から松本市に入るルートは、北ルートと南ルートの2つがある。


北ルートは、塩の道として利用されていた旧街道ルート。昔は安曇野から松本に入る場合は、この北ルートしかなかったらしい。

南ルートは、梓川SA付近を通り、JR大糸線に沿うように松本市街地に入る。現在の安曇野と松本を結ぶ主要道路だ。南ルートは高低差が少なく、最短距離でゴールに向かうことができる。

ここまで来たら、もう当時の気分を味わおうということで、北ルートを進んでみることにした。

昔は犀川を渡る橋がなかったため、田沢橋の南側にある「熊倉の渡し」で船に乗り対岸へ渡ったようだ。そして犀川を渡りきった場所に番所があったらしい。

田沢橋を渡り、堤防から国道19号を歩き、現在の松本市アルプス公園の北入口駐車場まで登っていく。さらにそこからアルプス公園内を登り、東入口駐車場を通り過ぎる。
公園を登るといっても、実際には峠越えで、疲れが溜まった体にはかなり堪えた。

アルプス公園の峠を越えると、眼下に松本市街が広がる。

塩の道ロングトレイル 千国街道

「あぁ、もうすぐだ。もうすぐ目的地だ」と、昔の旅人もテンションが上がったのだろうか。

住宅街を下り、松本市街地に入り、松本城の隣を通り、ついにゴールの「牛つなぎ石」に到着。

塩の道ロングトレイル 牛つなぎ石

そこは、何度も見たことがある、いつもの松本市街だ。

本当に日本海からここまで歩いてきたのか、記憶はあるが実感がない。

「やった!ついに歩き通せた!」という気持ちのあとに、

「やっと終わった。足は痛いしもう歩きたくない」

「もう終わってしまった。楽しかった。寂しい」という気持ちが入り混じって、なんとも複雑な気分だった。


ここから松本駅まで歩き、電車で帰宅。いそいで風呂に入った。

このブログを検索

QooQ