4日目の概要
日時: 2020年9月22日
セクション: 第9セクション:池田町 → 第11セクション:松本市(ゴール)
歩行距離: 27.6km
第9/11セクション&第10/11セクション
塩の道ロングトレイルの最終日。
昨晩は疲労がたまっているのにほとんど眠れず、夜明け前から歩き出した。
池田町からスタートして安曇野市に入ると朝日が出始めた。
蕎麦の花と、朝焼けのアルプス。長野を抽象化したような景色だな、と思いながら歩く。
安曇野の景色はいつ見ても、何度見ても素晴らしい。
昔から安曇野が大好きなので、この中を歩けるのが嬉しい。自分が歩いた場所は、どこか「自分の場所」のように感じる。
住宅街の雰囲気、垣根、挨拶した人、田畑。日本のどこにでもあるような風景が、強烈に記憶に残る。
車では何度通っても味わえない感覚だ。
昨日から痛み出した左膝、足の甲やマメはさらに悪化してきた。一旦立ち止まって、再び歩き出すときは痛くてロボットのような動きに…
それでもゴールがあと少しなので、淡々と歩き続ける。
第11/11セクション
豊科駅前の信号通り過ぎ、いよいよ最終セクションへ。車では何度も通ったことがある場所だけど、歩くと安曇野の広さを実感する。
さて、公式マップによると、安曇野から松本市に入るルートは、北ルートと南ルートの2つがある。
北ルートは、塩の道として利用されていた旧街道ルート。昔は安曇野から松本に入る場合は、この北ルートしかなかったらしい。
南ルートは、梓川SA付近を通り、JR大糸線に沿うように松本市街地に入る。現在の安曇野と松本を結ぶ主要道路だ。南ルートは高低差が少なく、最短距離でゴールに向かうことができる。
ここまで来たら、もう当時の気分を味わおうということで、北ルートを進んでみることにした。
昔は犀川を渡る橋がなかったため、田沢橋の南側にある「熊倉の渡し」で船に乗り対岸へ渡ったようだ。そして犀川を渡りきった場所に番所があったらしい。
田沢橋を渡り、堤防から国道19号を歩き、現在の松本市アルプス公園の北入口駐車場まで登っていく。さらにそこからアルプス公園内を登り、東入口駐車場を通り過ぎる。
公園を登るといっても、実際には峠越えで、疲れが溜まった体にはかなり堪えた。
アルプス公園の峠を越えると、眼下に松本市街が広がる。
「あぁ、もうすぐだ。もうすぐ目的地だ」と、昔の旅人もテンションが上がったのだろうか。
住宅街を下り、松本市街地に入り、松本城の隣を通り、ついにゴールの「牛つなぎ石」に到着。
本当に日本海からここまで歩いてきたのか、記憶はあるが実感がない。
「やった!ついに歩き通せた!」という気持ちのあとに、
「やっと終わった。足は痛いしもう歩きたくない」
「もう終わってしまった。楽しかった。寂しい」という気持ちが入り混じって、なんとも複雑な気分だった。
ここから松本駅まで歩き、電車で帰宅。いそいで風呂に入った。
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